多摩センター健康セミナー vol.38

 「血便や下痢から考えられる大腸の病気について〜危険なサインを見逃さないために〜」
を開催しました


2013年4月掲載
平成21年度より多摩センター地区連絡協議会で概ね月1回開催している「多摩センター健康セミナー」。第38回が3/27(水)に実施されました。

◆日 時 平成25年3月27日(水) 14:00〜14:50
◆会 場 ココリアホール
◆実施内容 セミナー及び質疑応答
  林 重之 医師(南大沢メディカルプラザ・消化器内科部長)
◆参加者 60名(スタッフを含む)
◆主 催 多摩センター地区連絡協議会
◆後 援 多摩市、多摩市医師会

 
 開場前には数名が6階で待っておられました。開始時刻までに会場は程良く座席が埋まりました。来場者の多くは中高年の男女でした。
 林医師はまず、消化器の解剖と血便、下痢とはどういう状態を差すかという基本的な知識から説明されました。消化器は上部と下部に分類され、下部である小腸、大腸からの出血による赤い便を血便と呼びます。また、便の種類には「ブリストル便性状スケール」という基準があり、7段階の下から2つを下痢と呼びます。血便、下痢は原因となる疾患の精査が重要です。
 続いて、血便や下痢の原因となる疾患のうちでも特に心配な、大腸がんと大腸ポリープについて解説されました。大腸がんの死亡者数は年々増加しており、年齢別で見ると55〜75歳が危険な年代です。また、喫煙は1.4倍、飲酒(1日2合以上)は2.1倍のリスクとなります。
 「おなかの調子が悪い」「健診で貧血を指摘された」「便潜血反応が出た」などの場合には、内視鏡検査を受けるべきとのこと。内視鏡の利点は、ポリープ等が見つかった場合にその場で切除できることです。
 後半の質疑応答では、「ヨーグルトは胃腸を強くするのか?」「残便感があるが検査が必要か」「大腸の病気を予防するために食事で気をつけることは?」などの質問が寄せられ、林医師がひとつずつ簡潔に回答していかれました。




※このセミナーの様子は、多摩テレビで後日放映される予定です。



運営:多摩センター地区連絡協議会