多摩センター健康セミナー vol.36

「ひざの健康講座 〜いつまでも自立した生活を楽しむために〜」を開催しました

2012年12月掲載
平成21年度より多摩センター地区連絡協議会で概ね月1回開催している「多摩センター健康セミナー」。第36回が11/30(金)に実施されました。

◆日 時 平成24年11月30日(金) 13:30〜14:30
◆会 場 ココリアホール
◆実施内容 セミナー及び質疑応答
  西浦高志 医師(多摩南部地域病院 整形外科医長)
◆参加者 170名(スタッフを含む)
◆主 催 多摩センター地区連絡協議会
◆後 援 多摩市、多摩市医師会


 
 開場前から多数の方が6階に集まり始めました。開始時刻までに随時、何度も座席を追加し、満員となりました。来場者は中高年の男女が中心でしたが、若年層の姿もちらほら見受けられました。
 西浦医師は、症例の画像が入ったわかりやすいスライドを使用して、まず、膝の機能と解剖について詳しく解説されました。膝は軟骨、靭帯、半月板などでできているが、軟骨には血管がないため、一度損傷を受けると元に戻りづらいとのことでした。
 続いて、中高年に多い膝関節の病気(変形性膝関節症、関節リウマチ、骨壊死、外傷、感染症、痛風など)について順番に具体的な症状や治療法が説明され、その後、膝の病気の保存的治療として、アメリカ整形外科学会治療ガイドラインに基づく推奨度が高い順に「体重コントロール」「筋力訓練」「ヒアルロン酸注射・足底板」が紹介されました。なお、「サプリメント」「関節鏡による膝関節の掃除」は推奨されないとのことでした。
 また、保存的治療で十分痛みが取れない場合に行う「人口膝関節置換手術」についても詳しく説明されました。「自分で歩きたい」という意欲があれば、年齢に関係なく、たとえ90代でも手術はできるとのことでした。
 休憩を挟んで後半の質疑応答では、「膝の痛みは温めるべきか冷やすべきか」「膝に水がたまるが抜いてもらうほうがよいか」などの質問が寄せられ、西浦医師がひとつずつ簡潔に回答していかれました。最後に、簡単な膝関節の体操が紹介され、終了となりました。




※このセミナーの様子は、多摩テレビで後日放映される予定です。



運営:多摩センター地区連絡協議会